不動産贈与とは?贈与税の仕組み・相続との違い・税金や手続きをわかりやすく解説
2026/03/13
親から子へ土地や家を引き継ぐ方法として、「相続」だけでなく「贈与」という方法があります。
特に近年では、相続対策として生前贈与による資産承継を検討する方も増えています。
しかし、不動産の贈与には
- 贈与税
- 不動産取得税
- 登録免許税
などの税金が発生する可能性があり、正しい知識を持たずに行うと想定以上の税負担が発生することもあります。
また、不動産贈与には
- 相続との違い
- 贈与のメリット
- 税金の仕組み
- 手続きの流れ
など、理解しておくべきポイントが多くあります。
本記事では、不動産会社の視点から
- 不動産贈与の基本
- 贈与税の仕組み
- 贈与のメリットとデメリット
- 不動産贈与の手続き
- 贈与を検討する際のポイント
などをわかりやすく解説します。
目次
不動産贈与とは
贈与とは何か
贈与とは、自分の財産を無償で他人に与えることをいいます。
民法では、
「当事者の一方が財産を無償で与える意思を表示し、相手が受け入れることによって成立する契約」
とされています。
つまり贈与は、「贈与する人(贈与者)」と「受け取る人(受贈者)」双方の合意によって成立します。
不動産贈与とは
不動産贈与とは
- 土地
- 建物
- マンション
などの不動産を無償で譲渡することをいいます。
代表的なケースとして
- 親から子へ土地を贈与
- 子世帯の住宅用地として贈与
- 相続対策として生前贈与
- 空き家を子に贈与
などがあります。
不動産贈与と相続の違い
不動産を引き継ぐ方法には、「贈与」と「相続」があります。
贈与
生前に財産を譲る方法です。
特徴
- 生前に名義変更できる
- 贈与税がかかる
- 自由に相手を選べる
相続
死亡後に財産を引き継ぐ方法です。
特徴
- 相続税がかかる
- 法定相続人が基本
- 遺留分などの制限がある
贈与と相続の比較
項目 贈与 相続
タイミング 生前 死亡後
税金 贈与税 相続税
名義変更 生前に可能 死亡後
自由度 高い 制限あり
贈与は自由度が高い一方、税金が高くなるケースもあるため慎重に検討する必要があります。
不動産贈与でかかる税金
不動産を贈与すると、主に次の税金が発生します。
- 贈与税
- 登録免許税
- 不動産取得税
それぞれ解説します。
贈与税とは
贈与税とは、個人から財産をもらった場合に課税される税金です。
土地や建物などの不動産も課税対象になります。
贈与税の基礎控除
贈与税には、年間110万円の基礎控除があります。
つまり、1年間にもらった財産が110万円以内であれば贈与税はかかりません。
贈与税の計算方法
贈与税は次の式で計算します。
(贈与財産 − 110万円) × 税率 − 控除額
贈与税の税率
贈与税は累進課税です。
課税価格 税率
200万円以下 10%
300万円以下 15%
400万円以下 20%
600万円以下 30%
1,000万円以下 40%
1,500万円以下 45%
3,000万円以下 50%
3,000万円超 55%
不動産は評価額が高くなりやすいため、贈与税が高額になるケースもあります。
不動産贈与でかかるその他の税金
登録免許税
名義変更登記の際にかかる税金です。
贈与の場合、固定資産税評価額 × 2%となります。
不動産取得税
不動産取得税は、不動産を取得した際にかかる税金です。
贈与でも課税されます。
税率は、固定資産税評価額 × 約3〜4%となります。
なお、相続の場合は不動産取得税は課税されません。
不動産贈与のメリットとデメリット
~不動産贈与のメリット~
相続対策になる
生前に財産を移すことで、相続財産を減らすことができます。
その結果
- 相続税対策
- 相続トラブル防止
につながることがあります。
財産の承継先を自由に決められる
相続では法定相続人が基本ですが、贈与では
- 子
- 孫
- 親族
- 第三者
など自由に財産を渡すことができます。
子世代が早く資産活用できる
贈与された不動産は
- 住宅建築
- 売却
- 賃貸
など自由に活用できます。
~不動産贈与のデメリット~
贈与には注意点もあります。
贈与税が高い
相続税よりも、贈与税の税率は高い傾向があります。
不動産取得税が発生する
相続では発生しない「不動産取得税」が課税されます。
相続時に持ち戻しされる可能性
相続開始前の一定期間の贈与は、相続財産として計算される可能性があります。
これを生前贈与加算といいます。
~不動産贈与の代表的な制度~
贈与にはいくつかの制度があります。
暦年贈与
毎年110万円まで非課税になる制度です。
長期間に分けて贈与することで、税負担を抑えることができます。
相続時精算課税制度
60歳以上の親から18歳以上の子へ贈与する場合、
2500万円まで贈与税が非課税になります。
ただし将来の相続時に精算されます。
住宅取得資金贈与
住宅購入資金を贈与する場合、
一定額まで非課税になる制度があります。
不動産贈与の手続き
不動産贈与の流れは次の通りです。
- 贈与契約書作成
- 不動産評価額確認
- 贈与契約締結
- 所有権移転登記
- 贈与税申告
贈与契約書は必ず作成する
贈与は口約束でも成立しますが、書面で残すことが重要です。
「不動産贈与の具体例」
ここでは実際によくあるケースを紹介します。
ケース1 親から子へ土地を贈与
「子が家を建てるため」
親の土地を贈与するケースです。
ケース2 空き家を子へ贈与
空き家の管理負担を減らすため、子へ贈与するケースです。
ケース3 相続対策として贈与
資産が多い場合、生前に分散して贈与するケースがあります。
不動産贈与のよくある質問
Q 贈与税はいくらかかる?
不動産の評価額によって変わります。
数十万円〜数百万円になるケースもあります。
Q 親子でも贈与税はかかる?
親子間でも贈与税は課税されます。
Q 不動産贈与と売却はどちらが良い?
ケースによって異なります。
利用予定がない場合は売却の方が良い場合もあります。
不動産贈与を検討する際のポイント
不動産贈与は、
- 税金
- 相続
- 不動産活用
など多くの要素が関係します。
そのため、
税理士・司法書士・不動産会社
などの専門家に相談することが重要です。
不動産の贈与や相続でお悩みの方へ
不動産の贈与や相続では、
- 贈与するべきか
- 相続まで待つべきか
- 売却した方が良いか
など判断が難しいケースも多くあります。
株式会社YMホームでは
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